このページは認定医の先生からお寄せ頂いた医院の特徴や近況報告を紹介するページです。
今回は、昨年NYの国際学会に参加された先生方の感想を掲載致します。
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第24回国際鍼・電気治療学会に参加して 高桜 洋(認定鍼灸師)
2008年11月1日(土)から4日間、ニューヨークのコロンビア大学で開催されました「第24回国際鍼・電気治療学会」に参加してきました。初めての国際学会、初めてのニューヨークということでやや緊張気味で臨みました。全体での参加者は約50名で、日本からは15人程が参加していたと思われます。日本人の発表者は7名で、皆さん上手な英語で発表され外国の方には内容も含めて大変好評でした、さすがです。一方私といえば、中学生以下のヒアリング能力ですから、パワーポイントによる画像とその場の雰囲気で発表内容を理解する事に腐心しましたが、悲しいかなあまり理解できなかったと思います。そのうえ時差ぼけによる睡魔・疲労感が何度もやって来て、ついつい船を漕ぎました。しかし何と言っても驚いたのは、当学会のスケジューリングでしょう。最初の3日間は朝8時半から夜の9時半までという妥協の無い日程です。「何、これ!こんなにみっちりやるの?」・・・そうです、本当にやりました、夜は10時頃まで。ホテルに戻るのが夜の10時半、後はシャワーを浴びて寝るだけ。恐れ入りましたの一言です。スタッフの方々はもっと厳しかったのではないかと思います。これも大村先生の研究に対する熱心さの現れと感じました。
発表の様子 後ろの机には、配られたニガウリがあります
私は、最後の日は参加出来ませんでしたが、無事に学会が終えたとの事で一安心しております。最後にニューヨークでの学会を開催するにあたり、会場の設営・運営からホテルの手配等まで、滞りなく面倒を見ていただいた大村先生を始めとしO−リング協会のスタッフの皆様方に感謝をいたします。ありがとうございました。
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第24回国際鍼・電気治療学会に参加して 藤井佳朗(認定歯科医)
11月1日から4日までニューヨーク、コロンビア大学で、24th
International Symposium on Acupuncture & Electro-therapeutics and
Related Fields(第24回国際鍼・電気治療学会、第8回バイ・ディジタルO−リングテスト国際シンポジウム)が開催され参加してきた。伊丹空港から成田経由で一路ニューヨーク、ケネディー空港まで約14時間の旅路である。昨年時差ぼけに悩まされた経験から、今年は1日前から睡眠を3時間程度に抑え、機内では現地時間の朝まで食事をとらなかったが、結果的にこれは効果的であることがわかった。さて、エコノミークラスに長時間耐えてケネディー空港では、どこに行くのかと聞いてくる輩がいる。これは悪質な白タクの勧誘で、乗ると正規料金の数倍から十倍程度の運賃を請求されるらしい。正規のタクシーは黄色で、マンハッタンまでは45ドル均一で、チップを1割ほど加えておけばいい。今回はチップ込みで49ドルと言われたので50ドルほど支払っておいた。ニューヨークは寒いと思っていたが、快適な気候で、天気もよく昼間はコートも必要なかった。われわれの日ごろの行いがいいのか、この天候は学会開催の4日間続いた。会場に到着すると、1日目の午前中のセッションが終了した直後であった。会場には60名くらいの参加者がいて、昨年より盛況という感じを受けた。私の患者さんで、NYで語学研修中の産婦人科の女医さんも参加していた。早速、大村先生に挨拶したところ、いきなりビターメロンがクラミディアにいいので2切れ食べろと言われ、会場に置いてあるものを2切れ食べたがこれが苦い!メロンだからおいしいのかと思いきや苦瓜とかゴーヤの仲間で、これを生で食べると結構きつい。他の参加者もいわゆる苦虫を噛んだような顔をしながらほおばっていた。不思議なもので3日目くらいから癖になってきたとおいしそうに食べだす参加者もいたが、私は最後まで好きになれなかった。たしか昨年は、リンゴとバナナの組み合わせに中国パセリを少し加えたものがはやっていたが、今年はこれらしい。さて、午後のセッションから発表を聞いていたが、参加者のうち日本人が2割程度という感じを受けた(スタッフに日本人が多いせいもある)。また中国人や日系ブラジル人も多く半数くらいが東洋系という感じだった。学会の進行状況だが、一応プログラムはあるのだが、予定通りにすすまないし、大村先生の講演が横道にそれていくのもいつも通り。座長はいるが副座長がいないとか、こうした雰囲気が本音が話せていいという研究者もいるが、私はもっとシビアーにしたほうがいいと思う。この日のセッションでは、日本からは大畑先生の報告を含め、携帯電話の危険性を訴えるものが多かったのが印象的だった。この日は赤堀先生の慢性頭痛の発表もあった。赤堀先生とはホテルで事実上の同部屋で(一応シングル2部屋だが1つのトイレをシェアーする形になっており、トイレを経由して隣の部屋に行けるという変な部屋)、オーリングテストのあり方など、深夜まで話し合いをした。最終日を除き、終了がプログラム上は9時半になっているが実際には10時を過ぎ、ホテルに帰るのは11時過ぎという状態が続いた。2日目は、午後から日本人みんなでNYを観光しようということになり、学会サボってまずはセントラルパークでニューヨークマラソンのゴールシーンを見に行った。フルマラソンを完走した選手たちとそれを応援する人たちに元気をもらったあと、自由の女神を見に行ったが、島に渡る船で持ち物検査があり(はっきりいって空港より厳しい)、私が持参した咬合調整用のエンジンが引っかかってしまった。歯科医師であることを示して事なきを得、日本料理店で夕食後、夜のセッションに復帰。3日目の午後のセッションで私が講演とデモ治療を行ったが、結構、好評だった。この日は、後出口先生も発表された。興味ある発表が多かったが3日目で参加者みんなお疲れモード。4日目は山口先生、秋岡先生など日本の研究者の発表を含め、最終日のラストスパート。わたくし事だが、咬合調整希望者が多く3,4両日で15人くらいの咬合調整を行うはめになり、まともに昼食もとらずに治療を続けた。最終日終了後、NYのフランス料理店で最後の夜を楽しみ帰路についた。アメリカで認められればそれまで反対していた日本人がころっと姿勢を変えるのは承知の如し。いいデータを持っている日本の研究者はもっとアメリカで発表すべきである。その登竜門としてこの学会はいいと思う。私はオーリングテストは次の世代に伝えるべき人類の宝と思っている。オーリングという井戸を掘った大村先生、またその井戸から歯科の方に水を引いてくれた福岡先生には感謝している。これから我々中堅若手がいかに次の世代に伝えていくか、正念場と思っている。
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第24回国際鍼・電気治療学会に参加して 大石恒子(認定歯科医)
ニューヨークで開催された第8回BDORT国際シンポジウムに参加してきました。外国に行く一人旅は初めてで、コロンビア大学に、ちゃんと着けるだろうかと、ドキドキしながら、日本を出発しました。13時間の空の旅ののち、無事、UFJ空港に着き、タクシーで、コロンビア大学近くの寮のような、インターナショナルハウスにたどりつくことができました。コロンビア大学は広いキャンパスに、歴史のありそうな立派な建物も多く、かわいいリスもいます。学会は、アメリカ合衆国各地、日本 、中国、ブラジル、イスタンブールなどの様々な国からの参加者があり、多くの発表がなされました。和やかな、フレンドリーな感じの会場には、クラミジアに効くというゴーヤが、配られて、Oリングの学会は、さすがに一味違うと感心してしまいました。学会は、午前、午後、夜の部とあり、ハードなスケジュールでしたが、昼食に、大村先生おすすめのきのこのピザをいただいたり、大村先生が、シラントロが、重金属を排出することを発見されたきっかけになったという、ベトナム料理の店に皆で出かけたりしたのも良い思い出になりました。
学会の合間を縫って、皆で自由の女神を見に行ったり、ニューヨークマラソンのゴールを見にセントラルパークを散歩したり、ロックフェラーセンターの中からの出口がわからなくなり、いろいろな国の人たちと一緒に、集団で迷子になったりと、初めての楽しい経験もたくさんさせていただきました。ちょうど学会が終わった夜に、大統領選挙の結果が出て、街中のあちらこちらで、人々が盛り上がっているのが印象的でした。かえってみたテレビのオバマ氏の歴史的なすばらしい演説にも感動しました。学会に参加して、又、改めて、ORTの応用範囲の広さ、その可能性の大きさに、認識を新たにしました。まだまだ、様々なことに応用できそうな気がします。これからもっとたくさんの人にORTが広まって、多くの分野で研究がなされ、この会がもっと世界の多くの人々の役に立てたら、世界が変わるのではないかとも期待しています。私自身も、もっと研鑽を積んで、ぜひ、また、出席させていただきたいと思っています。細やかにお世話をしていただいた、大村先生はじめ、生命研、ほかの皆さんに、深く感謝いたします。どうもありがとうございました。
(順不同、敬省略とさせて頂きます) |