下津浦先生:
最近大村先生のお話しの中でサブスタンスZ(Substance Z)に関することが聞かれますが、サブスタンスZはクラミジア感染に大変有効であるとのことでございます。
本日はサブスタンスZにつきまして多方面から皆様に知って頂こうと思います。
そのサブスタンスZを抽出した植物に関しまして、福田所長にお話し頂きたいと思います。 福田氏:弊社では数年前から植物の「藍」抽出物を錠剤化し製造販売をしています。この度ご紹介させて頂くサブスタンスZとは藍から抽出した成分の1つで、クラミジア感染に有効と考えられています。
「藍」は正式名称を蓼藍(Polygonum tinctorium Lour.)と言い、古来より染色用植物として各地で栽培されています。中薬辞典には流行性B型脳炎、流行性感冒、急性伝染性肝炎の治療に著効を示すと記載されており、また解毒、解熱、消炎作用を有していることから民間伝承薬として古くから使われていました。
最近の我々の研究では藍抽出物に抗菌、抗真菌、抗腫瘍、抗炎症作用など種々の作用を有していることが分かってきています。今回はこの藍抽出物に関しまして幾つかの著効例をご紹介致します。
「藍抽出物の糖尿病に対する効果」
糖尿病患者6名に、任意で藍錠剤を服用して頂きました。1回につき1〜2錠を1日3〜4回程度空腹時に摂取し、空腹時血糖値、HbA1cの変化を追跡しました。その結果、藍の服用以外には生活習慣や食事などを特に変えていないのに、数ヶ月から1年で血糖値、あるいはHbA1cの値が減少し、全例でパラメーターの改善が認められました。
(図1に一例)
図:藍錠剤服用による血糖値、HbA1cの推移 (第13回医学会アブストラクトp37より抜粋してください)
* HbA1c (ヘモグロビンエーワンシー)赤血球中の血色素とブドウ糖の非酵素的結合検証を利用した
血糖マーカー。糖尿病患者の場合、7%以下が望ましい。
* 血糖値 血中のブドウ糖濃度を測定したもの。早朝空腹時血糖値126mg/dl
以上が糖尿病型の判定とされている。
「藍抽出物の抗真菌作用(他医院と共同)」
・ カンジダ症
抗真菌剤で完治しなかった遷延性カンジダ外陰膣炎2例、潰瘍性陰茎炎1例について、藍抽出物を含む軟膏を塗布したところ、いずれも数日〜数週間で完治しました。
・ 水虫
水泡型水虫約30例に対して藍軟膏を1日2回塗布した結果、水泡の消失とともに1〜2週間で症状 が改善されました。藍は白癬菌に対しても有効であることが分かりました。
その他最近の研究では、藍の中には放射線障害予防効果、抗ウィルス作用を示す物質の存在も示唆されており、引き続き研究を行う予定です。
下津浦先生: 大村先生がサブスタンスZに行き着いた経緯をお話しください。
大村先生:糖尿病にはいくつもの原因があります。一番多いのはサイトメガロウィルス、クラミジアトラコマティスなどの混合感染で、次に多いのがクラミジアトラコマティスなどの単体の感染、その他
いくつもの感染パターンがあります。
藍が糖尿病に効く場合があったので、藍の効果を調べてみるとクラミジアトラコマティスの感染に非常に有効だということが分かりました。そこで福田様にお話しし、その成分を取り出して頂いた結果、9つの成分の抽出に成功しました。そしてそのうちの一つに抗クラミジア作用がある事が分かりました。
しかし、その効果の継続時間が1時間ほどと極めて短く実用には適さなかったので、福田様にお願いして、生体内の持続時間が6時間以上安定するように改良して頂きました。この物質がサブスタンスZとなったわけです。
サブスタンスZは抗クラミジア作用が今までの薬に比べても大変良いと思います。投与後にSelective Drug
Uptake Enhancement Methodを行うと、サブスタンスZの効果を最大限に発揮させることができます。
また、心臓の血管が詰まっているところを調べると、クラミジアトラコマティス、クラミジアニューモニア、結核などが見つかることがあります。
アルツハイマーの場合も、クラミジアトラコマティス、結核菌、ウイルス感染などの複合感染が多く見られます。このような複合感染の場合は、一度にすべての感染を治療することが望ましいのです。
SubstanceZは他の感染治療薬とも互いにキャンセルしないので複合感染にも非常に有効だと思います。
下津浦先生:サブスタンスZの今後について期待できることは何でしょうか。
大村先生:今まで心臓病、心筋梗塞の原因を調べてみるとほとんどが、クラミジアトラコマティス、クラミジアニューモニア、結核、ウイルス
などの複合感染でした。理想的にはそれらの感染を同時に治療し、Selective Drug Uptake Enhancement
Methodを行うと極めて効果があります。
将来はアルツハイマー、心臓疾患狭心症、予防医学にも適用できると思います。
下津浦先生:日本はこれまでに経験したことのないほどの急速な高齢化に突入しています。生活習慣病といわれる病気の多くは、クラミジア等の感染による血管障害から起こる動脈硬化等が原因となっている今日、サブスタンスZは予防医薬としての価値が非常にあるのではないかと思います。
また、そういう方向で研究を進めていく必要があると思います。本日はありがとうございました。
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下津浦先生 |
左から大村先生、福田氏 |
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