|
| |
● |
友の会会報 NO.12
November,2006 |
● |
友の会会報 NO.11
November,2006 |
● |
友の会会報 NO.10
November,2005 |
● |
友の会会報 No.9
November,2004 |
● |
友の会会報 No.8
November,2004 |
● |
友の会会報 No.7
November,2003 |
● |
友の会会報 No.4
November,2002
|
● |
友の会会報No.3
November,2002 |
● |
友の会会報 No.2
November,2001
O−リングテスト時に生じるキャンセル現象
|
● |
友の会会報 創刊号
November11,2000
第4回国際シンポジウム |
|
|
|
|
|
|
|
|
協会員医師による健康ワンポイント
今月の質問
「生理痛に対して針灸師として
どのような治療をされているか?」
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
バイ・ディジタルO−リングテストに相当の知識と経験があり、実力があると認められた先生のリスト
|
|
|
|
|
いよいよ梅雨の時期の到来です。うっとおしい季節で、心も体も滅入りがちになりますね。家の中でもストレッチをするなど、こまめに体を動かしましょう。さらに、この季節で気になるのが食中毒。今月は、「食中毒」に関する情報をお届けします。
(1)食中毒の現状 |
・ |
7〜9月に多く、この3ヶ月間で年間発生件数の半数以上を占める
※但し、最近では家屋の密閉性向上、暖房完備などの住環境変化で、一年中室内の温度が一定に保たれるようになったため、冬でも起きるようになっている
※また、輸入食材の増加で季節に関わりなく食材が流通するようになったため、年中横行することに。
|
・ |
患者数は、だいたい3〜4万人前後 |
・ |
原因となる食品が判明するものとしないものが半々 |
・ |
食材を扱う業者の販売量や販売地域の拡大などで、ある期間、広範囲に大規模発生が起こることも珍しくない |
|
(2)食中毒とは |
人体に有害な細菌、化学物質、動植物の自然毒などがついた飲食物を食べたり飲んだりしたときに起こる健康障害 |
原因 |
@ |
細菌性の食中毒
・感染型:食品に付着した細菌が食品中や腸で増殖するために起こる
・毒素型:食品の中で細菌が毒素を生産することによって起こる ※輸入冷凍魚介類等が感染性下痢原因菌によって汚染されていた場合、食べる時の感染だけではなく、その解凍水によって生活用水が汚染される可能性もある
※輸入食肉や卵から新しい型のサルモネラ食中毒が広まるというケースもある |
A |
化学物質:水銀、食品添加物、残留農薬など |
B |
自然毒:
ふぐ、特定の時期に毒をもつかきやあさり、毒キノコ、毒草、ジャガイモの新芽や緑色の部分に発生するソラニンによる中毒、青梅の青酸中毒 |
|
(3)原因菌の種類 |
○感染型 |
・ |
サルモネラ菌:ネズミの排泄物や食肉を媒介とする |
・ |
カンピロバクター菌:牛・豚・猫・鶏の下痢便で汚染された食肉や牛乳を媒介とする |
・ |
その他:ウェルシュ菌、セレウス菌、エルシニア菌 |
○生体内毒素型 |
・ |
腸炎ビブリオ菌:生の魚介類や漬物を媒介とする |
・ |
病原性大腸菌等:菌が腸管内で作り出した毒素により発症する |
○毒素型 |
・ |
ブドウ球菌:調理人の手から、弁当、おにぎり、練り製品などを媒介とする |
・ |
ポツリヌス菌:ハム・ソーセージ類、いずし、すじこなどを媒介とする |
○以前はサルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、ブドウ球菌が三大食中毒として知られており、その中でも魚介類と密接に関わる腸炎ビブリオによる食中毒が圧倒的に多かったが、最近では、食の欧米化により、乳・肉・卵類を食材とする料理や洋菓子を食べることから、サルモネラ菌、ウェルシュ菌、カンピロバクター菌等、牛、豚、鶏など、家畜・家禽類を媒介とする原因菌が増加している |
|
(4)食中毒の症状 |
・ |
嘔吐、下痢、腹痛、発熱が急激に起こる、急性胃腸炎の症状 |
・ |
症状は軽いものが大半で、大勢の人は一斉にかかりやすい |
・ |
感染型の潜伏期間は12〜24時間で、38℃前後の発熱を伴う |
・ |
毒素型は、数時間で症状が表れ、微熱 |
・ |
ポツリヌス菌の中毒(毒素型)では、呼吸困難や痺れなど重症の神経症状を伴い、致命率が高い |
|
(5)食中毒になったら |
○ |
体力の消耗を抑える |
○ |
水分補給と適当な塩分、糖分などの補給(スポーツドリンクなどを上手に活用する) |
○ |
早めの受診:原因と思われる食品やおう吐物、便などをビニール袋などに入れて持参すると、診断の際の重要な手がかりになる |
○ |
おう吐がある場合は、吐きやすい体位をとり、窒息しないよう留意する |
○ |
下痢止めは飲まず、医師の診断に従う |
|
(6)食中毒を予防するために |
@食品の管理と貯蔵 |
・ |
冷蔵庫や冷凍庫を過信しない(菌は冷蔵庫では死なない。低温で増殖できる食中毒菌もいる) |
・ |
食材は、洗えるものは全て流水でよく洗う。(サラダ用のカット野菜なども) |
・ |
食べ残しは避ける |
・ |
調理後時間のたったものは再加熱する(食品の中心部まで75℃で一分間以上加熱) |
・ |
加熱調理された食品は熱いうちに、冷やして食べるものは食べる直前に冷蔵庫から出し、冷たいうちに食べる |
・ |
生ものは控える |
|
A台所用品の管理 |
・ |
調理場や調理器具、手を清潔に保つ(特にまな板は包丁の傷目に細菌がたまりやすいので、熱湯消毒をして、日光に当ててよく乾かすこと) |
・ |
食後は食器をすぐ洗い、三角コーナーなども毎日清潔に保つ |
B買い物をするとき |
・ |
新鮮な食品を見極めて買い、生鮮食品は買い物の最後に購入する |
・ |
買い物は短時間で済ませ、買ったものを長時間持ち歩かない |
Cお弁当を作るとき |
・ |
前日に調理したおかずを使用するときは、入れる前に加熱する |
・ |
必ず冷ましてから入れる(温かいうちにふたをすると、お弁当箱の中は食中毒菌が増殖しやすくなる) |
・ |
お弁当を長時間持ち歩いたり、持ち帰って食べたり、翌日食べたりするのは厳禁 |
D古い食材や料理 |
・ |
諦めるのも肝心(もったいないと思わず捨てる) |
☆梅雨から初秋にかけて、食品・食品器具管理に気を付けましょう。清潔に心がけ、調理したての新鮮なものをすぐに食べ、保存も冷蔵庫に頼りきらないようにしましょう。 |
(参考文献)
・「食中毒」『マイドクター 家庭医学大辞典 第二版』講談社、1996年11月。
・「健康コラム―健康トピックス「食中毒のお話」」『ちば県民保健予防財団HP』
|
|
|