皆さん、花粉症は出ていませんか?今週は前回に続き、花粉症の情報をお届けします。
花粉症でない人も、もう花粉症になってしまった人も、下記の対策を参考にしてみてください。
vol.2 『春の大敵 花粉症』その2「花粉症の対策」
(3)対策
@薬
・病院でもらう処方薬→眠気の副作用の少ない「アレグラ」「クラリチン」といった第2世代と呼ばれる抗ヒスタミン薬、抗アレルギー剤、抗ロイトコリエン剤など
・鼻に噴射する局所ステロイド剤も。
・スギのエキスを注射して体を慣らしていく減感作療法も有効率が上がっている
A食材
・サプリ&食品:免疫バランスをとる乳酸菌やニンジン、また、トマト、甜茶、ミントに含まれるポリフェノール類。
・長ネギはかぜの養生食。鼻づまりなどの症状を和らげる
・バラ科の甜茶は、花粉症の炎症を起こす化学伝達物質、ヒスタミンの放出を抑制する甜茶ポリフェノールを含んでいる。くしゃみや鼻づまり、目のかゆみなどの症状は、シクロオキシゲナーゼという酵素によるもので、甜茶はこの酵素のはたらきを抑える効果もある。
・シソの実は、ルテオリン、アピゲニンなどのフラボノイドやロスマリン酸などのポリフェノール類を含有している。それらの複合作用により、強いヒスタミン遊離抑制作用を発揮。しかも、抗体の中の「IgE抗体」だけを抑制することがわかっている
・古くから解熱や解毒に使用されてきた黄杞(こうき)の葉。この葉にはジヒドロフラボノール配糖体の主成分・アスチルビンという成分が抗アレルギー作用を発揮し、非常に高いヒスタミン遊離抑制作用があることが確認されている。花粉症の改善率は38%、2.6人に1人が改善したという報告も。
☆免疫の働きを整える食材
・ リンゴやブドウの皮に含まれるポリフェノールは抗酸化作用があり、粘膜の免疫反応の働きを調整する
・緑茶に含まれるカテキンもポリフェノールの一種で効果あり。
・ヨーグルトは腸内細菌のバランスをよくする
・ 自分の体質に合うものを選び、症状が出る前から継続的に食生活に取り入れる
B生活
・ 対策の基本は、身の回りから花粉を徹底的に排除すること=花粉に触れないよう、マスク、サングラス、帽子、コートを着用
1.花粉を吸わない(マスク)
・ 花粉対策用のマスク→高密度の特殊繊維のものを使う
・ 顔にフィットするマスク
○マスクの選び方:
・微粒子の花粉を通さない、密度の高い素材を使っているもの。 (高密度の特殊繊維)杉やヒノキの花粉を100%防ぐ
・使い捨ての口元シートのあるもので、抗菌、消臭効果のあるもの
・光触媒加工シートは、酸化チタンという自然界にある物質が、水と光の力を使って汚れやにおいを分解してくれる
・不織布なら繊維が口に入らない
2.花粉を目に入れない(メガネ)
・ メガネをかけると普通に目に入る花粉が1/3に。
・ ゴーグル型ならさらに花粉をシャットアウト
3.服に付着させない(コート)
・ 外出から帰ったら:上着につた花粉を払い落とすと吸い込んでしまうので、そっと玄関のコート掛けに掛ける
・ もしくは、コートや帽子に付いた花粉を外で、吸い込まないように払い落とす
4. 髪に付着させない(帽子)
・外出から帰ったら:シャンプーをこまめにして、髪の毛に付いた花粉を落とす
○外出について:
・外出時、マスクをする前に、蒸しタオルを鼻と口に当て吸入して粘膜を潤しておく
と良い。外出時でなくても、蒸しタオルを鼻に当てると、アレルギー反応を起こす細胞の活動が弱まって効果がある。
・外出するときの服はなるべくつるつるした素材のものを。ウールは織目に花粉が入るので避けたほうが良い。
・外出するのは、飛散量が一番多いとされる正午過ぎから2、3時ごろを避ける
・帰ったら手洗いやうがい、洗顔する
○部屋について
・花粉は、温度が高く乾燥したところでは長く空中に浮遊しているが、湿度があると重くなり舞わずに落ちるので、特に暖房をするときは、加湿器やお湯を沸かして部屋の湿度を上げる。(60%以上)
・カーペットや畳よりフローリングの床が良い。 →1日に2回ほどぬれ雑巾で拭くと良い。特に、部屋の四隅は花粉がたまりやすいので重点的に拭き掃除をする
・窓を開けるときは、花粉の一番少ない早朝だけにする。風が入ってくるほうの窓は開けない。日没後でも、地面の花粉が風で舞うことがあるので、夜でも油断しないようにする。
○洗濯について:
・洗濯のすすぎのとき、ティートゥリーやユーカリ、ローズマリーなどの精油を1.2滴入れると症状を和らげ、香り良く干せる(経験者より)
・洗濯物や布団を天日干しした場合は、花粉を落としてから家に入れる
|