2002年の国際シンポジウムの際、大村先生のホテルのお部屋にお邪魔したところ、私にガンが有ると言われました。内心本当かなと思ったので、すぐに主治医のところに行って、大腸の内視鏡検査をしましたところ、やはり2cm5mmの前ガン状態の腺腫が見付かりました。

早速、O−リングテストを使い、漢方薬、サプリメントなどのうまい組み合わせを調べて治療したら、見事に約1cm大に縮まりましたので開腹せず内視鏡的にレーザーで切り、3日後には退院する事ができました。それからもう、3、4年経っていますが、異常は有りません。この様にO−リングテストで元気になった事は私自身が実証している訳です。

そして、歯医者ほど、O−リングテストを使って患者さんに喜ばれる仕事は有りません。
日常歯科臨床で、歯のどこが痛いかレントゲンを見ても分からない場合、O−リングテストをすると患部の確認ができます。薬剤などの適合、適量や組み合わせをはじめ、細菌や重金属の蓄積の有無も分かります。さらに、その薬を飲んだ時、病巣に到達しているかも分かります。日本は長寿国になりましたが、長生きすると病気をもつ人が多いので、歯科治療に当たっても先ず、有病者の健康状態をチェックする必要があります。それもO−リングテストでできる訳です。

また、噛み合わせが良いか悪いか、免疫度、ストレス度までも分かります。ストレスがかかっていたり、免疫が落ちている時に歯を抜くと、痛い・腫れるという不快な症状が出ます。術前にO−リングテストでチェックして処置をしておくと、歯を抜いても痛くないし腫れません。私の医院では痛み止めはめったに出しません。抗生剤を感染防止予防に出すだけで、それは歯を抜いても殆ど痛くないからです。日常の臨床だけでこれだけ分かるというのは大変な事で、西洋医学では難しいことです。

それでは、実際の治療についてお話しします。
治療の前提として、O−リングテストを行う際私は、必ず第三者（仲介人）を使います（間接法）。その方が確実だからです。その第三者も常にトレーニングをして技術と感性を磨いています。
実際の治療はまず、病巣部を見つけます。歯の病巣部を刺激すると、O−リングが開きます。そして、適合する薬剤を手に持たせて病巣部を刺激するとO−リングが閉じますので、その薬が有効であるとして処方抜薬するのです。
入れ歯など作る時の咬み合わせも、O−リングテストをして合わせていきます。咬み合わせは少しずれると必ず体の具合が悪くなります。
私達は歯の治療をするにあたっても、必ずＯ−リングテストで体全体の状態をチェック致します。

例えば抜歯をする場合、免疫機能がどの位あるかを調べる為に、胸腺代表域のＯ−リングを致します。それによって、今、歯を抜くべきか否かを決めるので、抜歯後の痛みや腫れなどの不快症状などが出ない訳です。また、ストレスの有無を調べる場合は印堂穴を、心因的疾患を知るためには、大陵穴のＯ−リングを行って対応しています。

現在は社会構造が複雑化し、ストレス社会になってきました。高齢化し有病者も増えてきましたので当然歯科医療でも、より慎重な配慮が必要です。血液、心電図、尿の検査などは一般の歯科診療所では難しいので、体の異常を調べるのにO−リングテストは非常に役に立つ訳です。

つまり、歯科診療におけるのO−リングテストでは、疾患のスクリーニング、薬剤などの適合・適量を決めたり、西洋医学検査法では不明病気の一部解明、患者と医師との信頼関係の形成、そして心因的有病者にはセルフコントロールの助長、などもできるのです。

私が思うに、よい医療を受ける大切な要素として、運があります。どのようなタイミングで、どのような治療法・治療者に出会うかが大切です。まさにこれが運です。どのような治療者に出会うかは、自分の努力次第です。O−リングテストは大きな救いです。皆様、O−リングテストを勉強して明日から幸福な人生を送ってください。ありがとうございました。

For keeping your healthy life, from the dentist's viewpoint
Dr. Akira Fukuoka (The Director of Fukuoka Dental Clinic Research Laboratory of Integrative Medicine)

Bi- Digital O-Ring Test can be used in screening diseases caused on dental problems, treating various dental problems, drug compatibility test, and so on.