タデ藍エキス(Polygonum
tinctorium Lour)には抗ウイルス作用、抗酸化作用、抗癌作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用、高脂血症改善作用、歯周病菌やピロリ菌に対する抗菌作用が確認されています。今日ご報告するのは、タデ藍エキスを使用した、国指定の特定疾患の症例です。
症例@ 25歳 女性 サルコイドーシス クラミジア感染症
バイ・ディジタルO-リングテスト(OMURA,Y.1977-2007:以下BDORT
)での診断:サルコイドーシス以外に単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、クラミジア感染。
BDORTでの処方:ツムラ当帰芍薬散7.5g3× クラリシッド2T2× タデ藍エキス。
経過:胸部CT上でみられる肺の粟粒陰影が減少し、クラミジア、ヘルペスの反応も低下、サルコイドーシスが改善。
症例A 38歳、男性、拡張型心筋症、房室ブロック、僧坊弁閉鎖不全
BDORT診断での診断:心臓を中心にCoxsackie
Virus B3、
Adenovirus type3、
Chlamydia
pneumoniae、
HSV、
Cytomegalovirus
の混合感染反応があり、心臓のThromboxane
B2
の数値が高値。
BDORTでの処方:乳酸菌、タデ藍エキス、ジスロマック2T1×/3TD。経過:1ヵ月後、Coxsackie
Virus B3が10-7g(BDORT
Unit) 4×10-17g(BDORT
Unit)、Adenovirus
type3が10-7g(BDORT
Unit) 4×10-9g(BDORT
Unit)、心臓のポンプ機能の働きを表す左室駆出率(EF)が、3ヶ月前18% 34%に改善。この時、タデ藍エキスを増量。2ヵ月半後、Coxsackie
Virus B3 10-24g(1yg)(BDORT
Unit)、EF値39〜40%、心臓の負担の増加、心筋の肥大で増加するBNP値360pg/dl→60pg/dl。現在EF値は43%、BNPは31.3pg/dlと改善。
症例B 67歳 男性 潰瘍性大腸炎
40年前来の難治性出血性大腸炎で下痢、粘向便、腹痛があり、当院に来られました。
BDORTで、大腸の角にヘルペスウイルスの反応がありました。そこで、タデ藍エキスを投与すると、ウイルス反応が下に下りるのがBDORTで分かりました。正常な粘膜は、表面に血管が浮き出ます。最初は大腸に出血が有ったのが、現在は、血管が浮き出て、肉眼では潰瘍性大腸炎は認められない程です。私はヘルペスウイルスの反応があったので、タデ藍エキスを投与しましたが、他のウイルス感染もあり、それにも効いていた可能性もあります。
症例C75歳、女性、再発性多発性軟骨炎
2006年6月14日 BDORTでの診断:Borrelia
burgdorferi 10-7g(BDORT
Unit), Substance P 10-7g(BDORT
Unit)、
Thromboxane B2 10-5g(BDORT
Unit)、血清補体価が56.5、C3が169、C4が33。BDORTでの処方:タデ藍エキス、EPA-α 6P3
×
経過:現在、Borrelia
burgdoferi、
Substance P
、Thromboxane
B2の反応低下。血清補体価が49.6、C3が137、C4が28と低下し、軟骨炎の臨床的知見は認めらない。
症例D 40歳、女性、 IgA腎症、高血圧症
来院時、免疫IgAが649。ツムラ胡加竜骨牡蛎湯7.5g3×を処方して、免疫IgAが541。タデ藍エキス、ツムラ釣藤散7.5g3×を追加したところ、免疫IgAがさらに427まで低下しました。
考察 BDORTでは、難病と呼ばれる疾患の多くに、ウイルス感染が見つかります。しかし、現代医学ではウイルス感染治療薬は余りありません。
サルコイドーシスや拡張型心筋症などの難病に対して、タデ藍エキスを飲むと、Coxsackie
Virus B3、
Adenovirus type3、
Herpes Zoster等のウイルス反応の、BDORTによる低下が認められた症例がありました。また自己免疫疾患の際の免疫機能の向上も、有効性が示唆されました。
|