林原グループ代表 林原 健 氏
<林原健氏 プロフィール>
1942年(昭和17年)岡山県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。
1961年に蒲ム原の代表取締役就任し、研究開発型企業への転換を図る。
現在林原グループ16社のうち6社の代表取締役を務める。
1997年藍綬褒章受賞。
皆様、年末のお忙しいことと思います。
さて、今年一年を振り返ってきますと、バイ・ディジタルO‐リングテスト(以下BDORT)協会にとりましても第10回BDORT国際シンポジウム開催を始めとして、BDORT医学会の創立20周年を迎え、大きな節目にあたろうとしています。私も初めて国際シンポジウムの壇上で一言ご挨拶させていただき、本当に光栄に感じています。
これまでに幾度と申し上げてきましたが、当初O‐リングを医学分野のみに利用を限定されてきたことは、大村先生の先見の明であったと思います。しかしO‐リングの利用範囲の可能性は医学分野のみに限りません。もし、O‐リングを他の分野に広げようとする場合には、医学以外の第一線級の科学者を集めた組織で検討することが絶対必要ではないかと思います。科学的根拠なしに進めようとすると200年前の米国の医師と同じ運命をたどるだけでなく、O−リングそのものの本来の目的である医学への応用の道も閉ざされてしまいかねません。
O‐リング会員の皆様もぜひ以上のことを念頭においていただき、今後のO‐リング協会の発展と大村先生の業績を世に広めるためにも賢明なるご判断をお願いいたします。
第10回バイ・ディジタルO−リングテスト国際シンポジウムにて、表彰を受ける林原健氏(中央)と大村恵昭先生(右)
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