携帯電話の電磁波は、人の細胞に影響を与える!
携帯電話から出ている電磁波に、人間の細胞を変化させる働きがあることが実験でわかった。脳にも影響がありうるという。 「フィンランド放射線安全協会」のダリウス・レスジンスキー氏らの研究。
雑誌「分化」(Differenciation )5月号に掲載された。 研究者らは、人間の血管壁の細胞を培養し、携帯電話から出る電磁波と同じ量の電磁波を1時間当てた。ごく低量の電磁波だが、細胞内の数百種類のたんぱく質が反応し、生物学的な変化が起きた。
また、この変化によってストレスたんぱく質として知られている「hsp27 」も検出された。研究者らは、このストレスたんぱく質の検出を問題視している。
このたんぱく質には、脳を外界からの化学物質から守っている血液脳関門の機能を低下させる可能性があるという。
ただし、携帯電話の危険性にすぐつながるとはいえないようだ。レスジンスキー氏は、「高感度の装置で、確かに生物学的な反応が起こることを確認できた。しかし、実際に人間の脳や体に影響があるかどうかは、まだわからない。今後まだ研究を重ねる必要がある」と述べている。
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